私はオホーツク海沿岸に住んでいますので、内陸地ほどではないにしろ冬季はしばしば氷点下20℃を下回ります。その様な場所に居を構えるハウスの構造を紹介します。

 窓は北国では一般的なペアガラス窓のサッシです。ハウス内で一番温度の下がる箇所で、水遣り直後にひどく気温が下がった日などはサッシのアルミがガリガリに凍り付く時もありますが、苗は直接触れていないので問題はありません。

 壁面は外から順に ユピロン・農ビ・5センチ離して断熱シート(写真)・また5センチ離して同断熱シートの4重貼りです。予想した以上に断熱効果は高く、当初ビビって北西・北東面は普通の壁で作りましたがこの構造でイケそうに思います。プチプチタイプの断熱シートも使用した事がありますが劣化が早く数年でプチプチ部分がパラパラになってしまいました。

 問題点は農ビの結露がひどく、木が傷む事です。防腐剤を塗布してから貼ればよかったのですが。  築13年を経た傷み。

 暖房は灯油ストーブがひとつで設定温度は17℃です。送風循環無しで(夜間は止めているので)ストーブから一番離れた(18メートル)奥の下棚壁際での温度は、外気温氷点下20度の時で+6℃前後あります、奥の上棚は+10℃前後に保たれています。

 夏季は天井を外していますが暖房時に天井は必須で、どれだけ燃焼させても全然室温が上がりません。冬季仕様(5ヵ月間)で天井がある期間は太陽光代わりに高圧ナトリウムランプを点灯させています。

 今年はハウスを増築します。全面(冬季用天井含む(現在も試しに一部分設置)をハウス仕様(4重貼り)にして冬季間でも育成ライト不要でイケるか試します。奥に伸ばすので向こう側にもストーブは必須かな。